2023.10.31

『ボートレース』は視力より度胸

tomohiro

みなさんこんばんは、ボートレーサーの深谷です！今年のSGボートレースダービーin蒲郡が終わりましたね！

ということで反省もかねて更新していきたいと思います。

今日はほろ酔い気分でフワッと書いてしまってますが、失礼がないように気をつけますので最後まで読んでいただけたら幸いです…。

前回更新したボートレースに関しての記事に対しての反響が良かったので、今回もレースをテーマに書こうと思います。

今回のSGボートレースダービーというレースは、審査期間の１年間の勝率上位の選手だけで争うレースになります。（フライングでの出場停止期間の選手やペナルティのある選手は除外されます）

簡単に言うと１年間コンスタントに活躍して勝率を残してきた選手のみが出られるレースなんですが、選手からするとコレが本当に難しい…。

数字にすると毎年おおよそですが【７.２０】前後になるのですが、この勝率を残すのは本当に大変なことなんです。

ボートレースは６艇で競走するので、レースをすると１着から６着まで着順がつきます。そこに得点が決められていて、１着は【１０点】、２着は【８点】、３着は【６点】、４着は【４点】、５着は【２点】、６着は【１点】となっています。（優勝戦やグレードレースは点増しになります）

と言うことは、ダービーの出場権を得るためには、常に３連単に絡んでいるような成績を取り続けなければいけないですし、分かりやすく簡単に説明するなら、平均点になるので一度５着をとったとしたら、その後に２連勝しないとボーダーにはとどかないということです。（合わせて２２点を３走で割るので勝率は７.３３３…。）

いい時もあれば、悪い時もありますからそれを１年間通して好成績を残していくのは本当に大変だなと思いますし、ダービーに出場するってことは凄いことだなと思います。

毎年当たり前のように出場されてる選手もいらっしゃいますが、スゴすぎます！尊敬‼️

僕自身はと言いますと、残念ながら今回の勝率足りてません…、が、昨年の年末に行われた【グランプリ】の最終レースに残れたことから、優先出場権を得られていたため今回のダービーに出場できました。シード権のようなものでその６人だけに次年のSG競走の出場権が全てもらえます。

ということで、今回のSGダービーに勝率は足りませんでしたが出場することが出来たわけです。そして前検日のエンジン抽選では、先行順位順（勝率上位者から順に）で抽選をしていくので勝率が少ない自分が抽選のガラガラポンを出来たのは最後から２番目の残る２つの状態でした。ですがなんと！運よく素性の良さそうなエンジンとボートを引き当てることが出来ました🙄（最近抽選運が良くなってきてる気がして嬉しいです😁）

今回手にしたエンジンの前回使用者が、『伸びのスペシャリスト下出さん』が乗られていて優勝戦にも進出されていましたし、期待大で前検びからワクワクして望めました。

…が、予想はしていましたがプロペラの形を見ると自分の形とはかけ離れていて調整が難しいと思ったので、前検日の乗る前にすぐに叩き変えてしまいました。（さすが下出さん、勉強になります！）

エンジンもよく準優勝戦に進むことが出来ましたが、結果は３着で優勝戦には進むことはできませんでした。残念、優勝戦乗りたかったです、悔しい…。（たくさんの応援ありがあとうございました！）

今回レースをする中で、選手みんなが気にかけていたことがあります。それはハレーション（西日）です。ナイターレースだと時間的に日没のタイミングでレースが行われるのですが、蒲郡の場合スタート時の向きが夕日の方向と重なり、天気の良い日は陽の光がとても眩しくて、水面にも反射したりするので、正直そのタイミングのレース時はスタートの大時計はほとんどと言っていいほど見えません…。

ヘルメットのシールドを遮光のものにしたり、目の下に黒いテープを貼って対策してレースに臨む方もいますが、それでも眩しい時は本当に見えませんね。でもその環境下でもレースは行われますので選手は眩しくても何となくでスタートに向かいますがこれがメチャクチャ恐怖です…。

時計の近くまで行くとようやく見えてきますがその時点で早すぎるとゾッとしますね。ただ遅れるわけにはいけませんし、みんな同じ条件なので逆にバチっとスタート決められたら、とも思いますがフライングしてしまったら意味がないので、ハレーションがキツいレース（今回の蒲郡は３、４レースでした）は非常に気を遣いますし、できたら走りたくないのが本音で、そこのレースにはまらないように祈るのみでした。

視力がどんなによくても眩しさにはかなわない、時計が全く見えないのでは意味がないですね。こうなったら本当の度胸勝負ですね。笑

SG（スペシャルグレード）レースに来ると毎回感じることですが、レースのレベルが高く、先輩も後輩もみんなエンジンを仕上げてくるので、本当にみなさん凄すぎます！ターンも速すぎます！レベルが高くてしがみついていくことで精一杯ですが、その中で一緒にレースができていることをとても楽しく、幸せだなと感じてます。

そしてそんな中で今回、メモリアルな優勝を飾った峰さん本当におめでとうございます‼️自身１００回目の優勝とボートレース場全ての２４場制覇を同時に達成された偉業がスペシャルすぎて凄すぎて…。いろんな想いを持ってこのダービーに望まれてましたが、本当に凄すぎるとしか言えません。その場で一緒に仕事できていたこと嬉しく思います😊おめでとうございます！！